アメリカにおけるソーシャルメディアの利用率を世代別にみた次のグラフにあるとおり、
各世代を通してFacebookの利用が最も高いが、
InstagramやYouTubeといった写真や動画を扱うソーシャルメディアは、
若い世代ではFacebookに次ぐ利用率となっている。(Statista、2017年2月)
Facebook同様、世代間での利用率の差が他ほど大きくはないものとして
LinkedInとPinterestがある。
中でも、写真やGIF動画を扱うPinterestのユーザーは、Statistaによる
世界でのPinterest月間アクティブユーザー数を表した下グラフにあるとおり、
年々増加傾向にあり、2018年9月には2億5,000万人がアクティブに利用している。
アメリカにおけるPinterestユーザーは、2020年にはソーシャルメディアユーザーの
40パーセントに相当する8,360万ユーザーに達すると予測されている。
このように利用が増加傾向にあるPinterestは、Eコマースと最も相性のいい
ソーシャルメディアとも言え、小売業での利用も進んでいる。
Lowe’s、Kohl’s、Macy’sは昨年のホリデーショッピングを促すため、
Pinterestとのパートナーシップにより、Pinterestプラットフォームを利用した
インタラクティブでパーソナライズされたカタログを
作成することができる”Snow Globes -スノードーム”を展開した。
ホリデーシーズンの買い物客はギフトのアイデアやインスピレーションを求めて
ソーシャルメディアに頼ることが多く、
Pinterestユーザーの
– 87パーセントがホリデーシーズンで購入するのに最適な商品を見つけることができる
– 66パーセントが土壇場でのギフトアイデアに役立つ
と回答している。
Snow GlobesはPinterestの販売促進ピンにより商品を充填、
カスタマイズが可能なようになっており、さらに閲覧履歴に基づいて
カスタマイズされた商品のおすすめを表示するようになっている。
ユーザーは世界中のさまざまなカテゴリーにおける
ギフトアイデアをクリックすることができる。
昨年はホリデーショッピングの約半分をモバイルコマースが占めたと言われており、
Pinterestユーザーの80パーセント以上がモバイルデバイスを利用して
プラットフォームにアクセスしていることから、ブランドにとっても効果は大きい。
また、根強い人気のあるEtsyは、Pinterest、Brit + Coと提携して、
買い物客が完璧なギフトを見つける手助けをするための仮想ギフトタグ
”The Etsy Gift Finder”を提供している。
買い物客は、自分が探しているもの、ギフトを贈る人とその人の興味を
ギフトタグに入力して、Etsyのサイトで購入できる
パーソナライズされたおすすめのギフト商品を見つけることができる。
Pinterestにとってもホリデーシーズンでの広告プラットフォームは
重要な収益源であり、Macy’sなどの小売業とのパートナーシップは大きな意味がある。
Pinterestのクリック単価はFacebookの約半分ということで、
FacebookやGoogleよりも安価で効率的なことから、
Pinterestは広告プラットフォームとしても進化している。