売上のトラッキング等マーケット情報を提供するNPDグループによると、
アメリカのアパレル業界は
2015年2月までの12ヶ月間に実店舗の売上が2%縮小しているのにもかかわらず、
業界全体では売上が2%増加している。
期間中19%売上が増加したEコマースの成長が大きく寄与している。
eMarketerの予測によると、
アメリカにおけるアパレル、アクセサリーの小売Eコマースの売上は
2015年に600億ドルに達する見込みである。
これは、アメリカの小売Eコマース全体の17.2%に相当する。
アメリカにおけるアパレルとアクセサリーのEコマース売上
(eMarketerの統計より、2014年9月)
アパレルの購入は、ディスカウントストア、百貨店、専門店などといった
選択肢があるが、Eコマースの観点で見ると、
一般的に専門店のほうがディスカウントストアや百貨店よりも
売上が高い傾向にある。
これは、専門店のほうが商品の品揃えが豊富なことに加え、
元来通信販売も行っていたところがEコマースへの変遷に
素早く対応できたことも大きな理由と考えられる。
下グラフはアメリカの主なアパレル専門ブランドの実店舗とEコマースの
売上状況だが、J.CrewやUrban Outfittersといった
強力なダイレクトメールのルーツを持つブランドでは、
Eコマースは売上全体の30%程度も占めている。
アメリカにおけるアパレル専門ブランドの実店舗、Eコマース売上
(各企業レポートおよびeMarketer予測、2015年5月)