インターネットインフラの進展に伴い、画像やビデオのコンテンツが急増している。
この流れに合わせて、Eコマースにも変化が現れ始めてきていると感じる。
3年前にニューヨークでスタートアップした
Cinematiqueは、ビデオとEコマースの連携を
”タッチャブル”な形式で実現したプラットフォームを提供している。
”The World’s Top 10 Most Innovative Companies of 2015 in Video”にも
選ばれたCinematiqueは、スマートフォンやデスクトップでビデオを見ながら、
気になる商品をタッチまたはクリックすると、
それらの情報が一元的に保存されていく。
その保存情報から気に入った商品の詳細を見て、
リンクされている販売サイトから実際に商品を購入できる。
まさに、”Watch, Click, Shop.”を実現させたビデオプラットフォームである。
保存情報に入れることができるのは商品だけではなく、
例えばビデオ内に登場するカクテルが美味しそうだと思ったら、
タッチもしくはクリックしておくと、そのカクテルの詳細も見ることができる。
マーケッターの観点で見ると、
自社で取り扱う洋服などの商品を用いたストーリー性の高いビデオを作成。
消費者がそのビデオを見て、ビデオ内で使われている気にいった商品を
すぐに購入できるわけで、
今後この手のプラットフォームを利用したEコマースの宣伝広告が増加するであろう。
ここでは、Cinematiqueのホームページに紹介されている、
Kate Spade New Yorkの例をご紹介したいと思う。
Kate Spade New Yorkが女優のAnna Kendrickを起用して作成したビデオ
”the waiting game”。
ビデオを見ながら、気に入った商品があれば、クリックする。
お気に入りの商品は、右下にあるアイコンをクリックすると一覧で見ることができる。
一覧の中から気になる商品をクリックすると、その商品詳細を見ることができる。
“Buy Now”をクリックすると、販売サイトにリンクされ、商品の購入が可能となる。
カクテルの情報も見ることができる。