日本では早くから携帯デバイスを使用した決済システムが充実していたが、ここアメリカでもスマートフォンの台頭後、スマートフォンを利用した決済が可能となってきている。スマートフォンでの支払いは大きく分けて、次の2つがある。
– 店舗が提供するアプリケーションに組み込まれた支払い
– 決済用アプリケーションを利用した支払い
店舗側の提供するアプリケーションの例としてStarbucksがあり、Starbuksカードをアプリケーションに登録するとアプリケーションから支払いが可能となる。一方、決済用アプリケーションの例として、Apple Pay、Google Wallet、PayPalなどがある。
店舗でこれらを利用して支払う場合、レジスターにあるバーコードリーダーなどにスマートフォンをかざして支払う。PayPalはさらに進んで、電話番号とピンコードの入力による支払いを数年前から実現している。いずれにせよ、支払時にそれなりのデバイスが置かれているのが通常である。
が、この前行ったあるレストランで、全く異なる画期的な支払い方法に感動を覚えた。ここで登場するのは、またまたPayPal。
まず、こちらでのレストランでの支払いだが、次のようにテーブルで完了する形式が多い。
1. テーブルの担当者が料金明細を持ってくる
2. 内容を確認して、テーブル担当者にクレジットカードを渡す
3. テーブル担当者は、POS端末やカード決済用マシンでカードへのチャージを行う
4. テーブル担当者がクレジットカードとカード支払レシートをテーブルに持ってくる
5. カード支払レシートにチップと総額を書き、サインして完了
この間ずっとテーブルに座ったままでいられるので、食事後の会話など引き続きできるが、食事後にすぐ出たいときなどはこのプロセスがけっこう長く感じてしまう。テーブル担当者が他のテーブルで対応が忙いときなどでも、ひたすら待ち続けてしまう。現金で支払う場合でも、チップ込みでお釣りを必要としない以外は、テーブル担当者とのやりとりが必要となる。
で、PayPalから提供された画期的な支払いとは・・・。
テーブルで支払う際にクレジットカードを利用せずにPayPalのアプリケーションで支払う方法で、先ほどのプロセスが大幅に縮小される。
その方法とは、
1. PayPalのアプリケーションを開く
2. ショップリストからレストランを選択
3. 料金明細に書かれている6桁のコードを入力
4. チップの記入を行う
だけで支払いが完了する。テーブル担当者が忙しくてもカード支払レシートを待たなくてもいいし、たとえ財布を忘れてもスマートフォンにPayPalアプリケーションが入っていれば支払いが可能である。
オンラインショップのみならず、実店舗での決済方法もどんどん進化している。