理念系映像集団のヲバタです。
今年一年、目標をクリアできた人、出来なかった人。
新しい年も心新たに皆さんと共に頑張って参りたいと思います。
今回は「構図」のお話を少々。
写真を使って「誰か」に「何か」を伝えたい人は、是非最後まで読んでみて下さいね。
今年は「構図」についてセミナーさせて頂くことが多かったように思います。
「構図」と言われるとなんだか、センスとか感性とか芸術性を求められているような感じがして、
「私にはチョット、、、」と言う人も多いかもしれません。
カメラマンになったり、コンテストで入賞するのが目的なら別ですが、
おそらくこのコラムをお読み頂いている方は「仕方なく、、、」
大変な思いをして撮られている人もおられるかと思います。
また意欲はあるのだけれども、何から手を付けてよいのかサッパリな方も多い事でしょう。
しかし、デジカメのセミナーをさせて頂いていて、
カメラ操作や撮影技術の専門的な事よりも
まず大切な事に気づいて欲しいと思っています。
それは「皆さんが社会が欲しているお志事をされているのなら大丈夫!!」
大安心ということです。
後は「伝えられればよいだけ」ですね。
伝えないと「誰も気づいてくれません」。勿体ないです。
特に「新しいコト」や「ユニークなコト」をされている方、しようと思っている方は、
お客様に経験や知識がない分、伝わりにくいかと思います。
逆に既にある商品やサービスは伝えやすいですが、
それは市場に情報が溢れているという訳ですから自然と競争がうまれる。
もしくはそのうちにうまれてくる。
他社との違いをお伝えしなければなりません。
「誰に」「何を」伝えたいのか。
サイト・ブログ・SNS等々、皆さん常に考えておられると思いますが、
写真もそれは同じ事だと思います。
バッチリ綺麗な商品撮影も大事ですが、
それよりも大切な事をお伝えしなければならないと思います。
それは「そもそも」なんでこの志事をしているのか。
「そもそも」誰に何を売ろうとしているのか。
お客様は(私達は)商品自体ではなくその商品が
「生活の現場で機能する出来事」を買っている場合が多いと思います。
それは何か。
綺麗な写真というだけで表現出来ると思えません。
綺麗な写真だけなら技術的に撮れる人に任せてもよいのかもしれません。
プロのような写真が撮れるようになる事と同じか、それ以上に大切な事。
それは「四角の中の視覚要素をどないかせんとアカン!」
というコトだと思います。
そもそも、写真はシャッターを押したら「もれなく四角い枠」が付いてきます。
それが「写真」というものです。
考えてみれば私達の視覚認識はこの世に生を受けてから死ぬまで
「四角い枠(視野)」なんて無いのです。
ですが写真は撮ったその瞬間に視野の制限=「四角い枠」が自動生成されてしまいます。
お客様はもはやその四角の中からしか情報を得ることができません。
その「四角」の中に写っている物全てを「視覚要素」と呼ぶことにします。
シャッターを押すときには、とかく写したいモノ(メインの視覚要素)だけを注視し、
周り(周辺の視覚要素)がおろそかになります。
そしてフレーム(=四角い枠=絵の限界=境界)が自動生成されるのですが
全く意識していないとなると「構図」なんてどこへやら。
撮影者が写したかったモノ・出来事だけでなく、
お客様は写真の四角の中の視覚要素=情報を全てをご覧になります。
そして「何か」を感じ取られることになります。
これは重大な事実です。
これでは伝えたいことが伝わらない、話し手と聞き手がマッチしない、
英会話等言葉が通じないことと同じような状態です。
撮影時にこの四角=フレームの中身をおおいに「気にする」こと。
これが「構図」への第一歩です。
素敵なお志事をされているなら、それをなんとかして「伝える」ことです。
その為に「写真」を活用できれば、
文字を読んで頂くことよりも優しく有効かもしれません。
綺麗に撮ることも大切です。
が、伝わる写真でないとお志事に繋がりません。
撮影時にカメラを覗いたとき、カメラの後のモニタを見たときに
「四角い枠」の存在に気づくこと。
そして四角の中全てをお客様がご覧になるような視点で「観察」できるようになること。
更に「伝えたい必要な情報」が「四角の中」に「視覚要素」として配置されているか。
不要な(邪魔な)情報は含まれていないか。
等々、色々と思いを馳せ考えられるようになると。
この訓練がとても大事だと思います。
プロのカメラマンにお願いするときにも、
よりよい写真=集客・売上に繋がる写真を手にすることが出来ると思います。
どうぞ、新しい年には皆さんにとって
「写真」が有効な武器になりますように。
超映像で倖に!