目からウロコのデジカメセミナー講師のヲバタです。
このコラムは自社の技術や製品、サービスの「魅(見)せ方」で
お悩みを持っておられる皆様にお送りしております。
先日「構図の基礎・徹底理解」というテーマで「合宿セミナー」を行わせて頂きました。
その際に、「人がモノを見るという事はどういうことか」「それを脳がどう見ているか」
そんな深掘りが参加された皆さんそれぞれの
「人生・仕事の結果」に繋がっていることが確信できました。
平たく言うと「普通」は写真を撮る際に
◎あまり良く考えていない
◎あまり良く見ていない
◎あまり感じていない
かもしれませんよ。という気づきを得て頂くのが目的でした。
売れる写真が撮りたいとすると「この逆」をいかなければなりません。
◎撮る前によく考える
◎撮るときによく見る
◎撮った写真から何かを感じる 事が出来るようになればオッケーですね。
そこで今回はその手がかりとして
「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ」をご紹介します。
(注・ビジネス書ではありませんがお薦めです)
(書籍紹介)「どこからそう思う?」学力をのばす美術鑑賞・淡交社
京都造形芸術大学の福のり子先生が翻訳されています。
内容は全米の学力を伸ばすために「美術鑑賞能力」を使った実践例が書かれています。
日本視覚学会の講演に「福のり子」先生が登壇された際に、
この「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ」を知ることになり、
講演後先生との名刺交換の際に
「今のお話しは”ビジネス”にも使えますよね」と不躾にも
「アート」の最先端の先生に「ビジネス論」を投げかけました。
答えは「そう!そうなんですよ!」とキッパリ!
そのビジネスにも使える「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ」の中心をなすのが、
次の美術鑑賞能力を上げるための「3つの問いかけ」です。
皆さんが美術館などで美術鑑賞をする際に
1, この作品の中で、どんな出来事が起こっているでしょうか?
2, 作品のどこからそう思いましたか?
3, もっと発見はありますか?
この3つの問いかけに答えていくのです。
例えば皆さんが自社の競争優位性のある商品・サービスの写真を
撮影されたとします。
それを見て、
1, この写真の中で、どんな出来事が起こっている?
2, 写真のどこからそう思うか?
3, 他に発見は無いか?
問い3は、他の人の意見を聞くのも良いかもしれません。
また、素敵だなあと感じる、人が撮った写真を見ても問いかけられます。
1, 人が撮った素敵な写真の中で、どんな出来事が起こっているのか?
2, その写真のどこからそう思ったのか?
3, 他に発見は無いか?
と、こんな感じです。
いかがでしょう。もしも皆さんが「写真」を見るときに
◎あまり良く考えていない
◎あまり良く見ていない
◎あまり感じていない
なら、写真を撮影する時にも
◎あまり良く考えていない
◎あまり良く見ていない
◎あまり感じていない ということになります。
心当たりの有る方は、撮影のテクニックや高価な機材を揃えても
「売れる写真」は撮れないかもしれませんので要注意です。