以前のコラムで、マクドナルドのドライブスルーでのパーソナライズサービスを
ご紹介したことがあるが、マクドナルドでは売り上げの70パーセントが
ドライブスルーによることから、この分野での積極的な投資を継続している。
今回は、ドライブスルーでのオーダーを音声ボットが対応するシステムの展開のために、
会話型音声ベーステクノロジー分野のリーダー的存在である
シリコンバレーのスタートアップ企業、Apprenteを買収した。
これにより、ドライブスルーでのオーダーがより速く、より簡単に、
より正確になることが期待される。
マクドナルド本社があるシカゴ郊外では、
ドライブスルーにおけるオーダープロセスの完全自動化を目指し、
すでに音声ボット対応によるオーダーのテストが行われている。
また、Apprenteの社員は、マクドナルドが今後シリコンバレーでの存在感を高めるために
設立されたMcD Tech Labsの設立メンバーとなる。
McD Tech Labsは、マクドナルドにてイノベーションをさらに一歩進める
グローバルテクノロジーチームに統合され、
シリコンバレーにてデータサイエンティストなど高度な技術専門家の採用を進め、
将来のビジネスニーズに対応する予定でいる。
Apprenteの新しい音声技術は、当初はドライブスルーに焦点を当てているが、
そのうちモバイルでのオーダーやキオスクに組み込むこまれるものと思われる。
下のイメージは、マクドナルドのホームペーより抜粋したものだが、
Dynamic Yildの買収によるドライブスルーにおけるパーソナライゼーションサービス、
Apprenteの買収によるドライブスルーでの音声ボットによるオーダーの対応、
さらには両サービスの店内への展開を進め、今後は調理の自動化等により、
店内従業員がより顧客と接する時間を増やし、従業員と顧客体験の向上をはかる予定でいる。
イノベーションは、ファーストフードでのサバイバル競争にも大きく影響を与えるようである。