Monetateが2012年から四半期ごとに発表しているEコマースに関する
レポートの最新版”Ecommerce Quarterly -Q4 2018”によると、
次のイメージにあるとおり、パーソナライズされたウェブページビューと購入率、
カート投入率、カート放棄率で明確な相関関係が見られる。
ウェブページビューの回数を2回、3回、10回でそれぞれ比較してみると、
次のような結果になっており、ウェブページビューが多いほどより効果が高いことがわかる。
– 購 入 率 : 1.7パーセント → 3.4パーセント → 31.6パーセント
– カート投入率: 9.6パーセント → 16.7パーセント → 65.2パーセント
同様に、カート放棄率もウェブページビューの回数が増えるにつれて大幅に減少している。
Monetateのレポートでは、単なるウェブページとパーソナライズされた
ウェブページのそれぞれの効果を明確にするための調査も行っており、
下のイメージにあるとおり、単にウェブページビューが増加しただけでは
これらの指標がそれほど大きく変わらず、
より高い効果を求めるにはパーソナライズされたウェブページビューの増加が必要となる。
パーソナライズされた顧客体験の提供のため、
マーケティング担当者はさまざまなデータに基づく的確なコンテキストの実行を
短時間で行うことで各顧客の価値を高めることが重要となり、
今後はそれらを実現するAI主導のアプローチが増加する可能性がある。
次に、過去5四半期におけるデバイス別にみた各データは次のようになっている。
デバイス別に見た全体的な傾向として、
ウェブサイトへの訪問はスマートフォンで行うが、
その後の購入は相変わらずPC/Macといった従来型のコンピューターが多く、
平均注文価格も他デバイスよりも高い。
ただし、スマートフォンのウェブサイト訪問とカート投入率は四半期ごとに増えていることから、
スクリーンサイズの大型化やウェブページの最適化などが
スマートフォンでのEコマース利用を高めていると考えられる。
(各イメージおよびデータは、Monatate “Ecommerce Quarterly -Q4 2018”より抜粋)