8月中旬から後半にかけて始まる学校の新年度に向けて、
夏休み終盤ともなるこの時期の小売業は、”Back to School Sales”で賑わう。
文房具に加えて、衣服、靴、バックパック、コンピューターなど、
学校で利用するものを新調したり、追加で購入するBack to School Shoppingは、
小売業にとって年末のHoliday Shopping Seasonに次ぐ大きな商戦時期である。
Eメールやコマーシャルなどでの宣伝も大体的に行われるが、
百貨店のMacy’sは若い世代に人気の高いSnapchatやTikTokを使った宣伝を
今年初めて行なっている。
学校では各学年で必要なアイテムを公開したり、
子供たちも自分の必要な(欲しい)リストを作成して親と共有する。
大学では最初の1、2年はほとんどの学生が大学の寮に入るので、
寮室で使う日用品も入ることから、大学生のリストは膨大なものになる。
マーケティング担当者の間では、幼稚園から高校までをBack to School、
大学をBack to Collegeと分けて使うこともある。
(左はNordstrom Rack、右はAmazonのサイトよりそれぞれ抜粋)
では、このBack to School Shoppingにて、消費者と小売業にとって
どのくらいの出費と売上があるかというと、
National Retail Federation (NRF)の今年の予測によると、次にようになっている。
– 小学校から高校までの子供を持つ家族: 平均696.70ドル
(昨年の684.79ドルから1.7パーセント増)
– 大学生のいる家族: 平均976.78ドル (昨年の942.17ドルから3.6パーセント増)
– 売上: 807億ドル (昨年より微減)
(NRFのサイトより抜粋)
平均約700ドルから1,000ドルとは、けっこう大きな出費である・・・。