衣服や靴など、Eコマースで身に付けるものを買うとき、
サイズ、色、形などが自分にフィットするかどうかが不安なことから、
オンラインでの購入をためらう人は多いと思う。
それを解決するソリューションを今までのコラムでご紹介したことがあるが、
今回はメガネやサングラスに関してご紹介したいと思う。
オンラインショップから始まり、
現在では全米に100近くの実店舗も構えるメガネ/サングラスのWarby Parkerは、
自分の顔に合ったメガネフレームを選ぶため、
5商品まで試着用として無償でオーダーし、実際に試してから気にいったものを
別途オーダーして新しい商品を受け取るというサービスを提供している。
試着用に無償オーダーしたフレームは、5日以内に返品すればいい。
また、試着フレームをかけた写真を撮って、
友人や家族からフレームに関するフィードバックを得ることもできる。
Warby Parkerでは、このサービスを一歩進め、
拡張現実(AR)機能を利用したモバイルアプリにより、
眼鏡をあたかも試着しているよう見せる新しいサービスを展開している。
AppleのARKitを利用したこのAR技術は、独自のアルゴリズムを使用し、
ユーザーの顔に仮想フレームを配置し、その着用イメージを確認できる。
ここでは、単にメガネフレームのイメージや色を確認するだけではなく、
三次元での試着イメージを実現させているところが売りになっている。
また、5種類の試着サービス同様、スクリーンショットを友人や家族と共有し、
フィードバックを得ることもできる。
そのイメージをご紹介したいところだが、iPhone X、XR、XSに限定されたサービスであり、
残念ながら私のiPhoneではこのサービスは使えない。
このサービスが定着すると、冒頭でご紹介した試着用フレームの
送付、返品の必要もなく、ユーザーもより数多くの試着イメージを確認のうえ
フレームを決めることができる。
Eコマースでの購入障壁を取り除く新しいサービスやソリューションにより、
Eコマースがどんどん便利になってきているのを実感する。
ただ、新しいサービスを利用するのに、デバイス自体もアップグレードしなければならないのは困るが・・・。