ちょっと見て下さい。
背景を考え、置き方も考えて、いざ写してみたら・・・(- -;)なんとピンボケ!!
せっかくの商品も、これでは、その良さを伝えるどころか、何なのか良くわかりません。
こんなことのないよう、今回は、デジカメのピントのことについて説明します。
ほとんどのデジカメは、モニターの真ん中くらいに、四角い枠や、カッコ のようなものがあると思います。
こんな感じです。
この枠を、「フォーカスフレーム(またはフォーカスエリア)」といいます。
デジカメは、この「フォーカスフレーム」の中に写っているものに、ピントを合わせる仕組みになっています。
「フォーカスフレーム」内に写っている、線や模様などを、はっきり、くっきりと写るように調整することで、「ピント」が合うようになっているのです。
重要ポイント!
フォーカスフレーム内にあるものと、デジカメから同じ距離にあるものにはすべてピントが合い、
それよりも、近くまたは遠くは、ピントが合わず、ピンボケとなって写ります。
さて、ところがです。写したい商品が「フォーカスフレーム」内にあるのに、ピントが合わないことがあります。
それは、その商品に、はっきりとした、線や模様がない場合です。
例えば、
・白いお皿を正面から撮る
・無地のバッグを撮る
・模様があるにはあるけれど、すごく淡い模様の服を撮る
・透明なグラスを撮る
などといった場合です。
はっきりとさせるべき、線や模様がないために、デジカメはどこにピントを合わせればよいのかがわからずに、ピンボケとなってしまいます。
また、
・ボトルを2本並べて撮る
・指輪を撮る
このように、「フォーカスフレーム」内に写すべき商品がなくて、「フォーカスフレーム」に写るのは背景、といったときなどは、商品ではなくて、背景にピントが合ってしまいます。
こういったときに使うのが、デジカメの「フォーカスロック」機能です。
それでは、「フォーカスロック」機能の使い方について説明します。
そのまま写したのでは、ピントが合わない場合・・・・
1)商品の端など、はっきりとした線や模様が、フォーカスフレームの中に写るように、デジカメの向きを変えます。 | |
2)その状態で、シャッターを半分だけ押します。 そうすると、フォーカスフレームが緑色に変化したり、緑色のランプが点灯したり、など、ピントが合った合図が確認できると思います。 |
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3)シャッターを半分押した状態のまま、本来写したい構図になるよう、デジカメの向きを戻します。 | |
4)そこで、シャッターを完全に押して撮影すると、ピントばっちりで、撮影できます。 |
わかりますか?
もうひとつ、デジカメを動かさずに、フォーカスロックで、ピントを合わせる方法です。
1)商品のところ(デジカメからの距離が同じところ)に、フォーカスフレームの中に入るよう、名刺など、はっきりとした線や模様があるものを差し入れます。 | |
2)その状態で、シャッターを半分だけ押します。 | |
3)シャッターを半分押した状態のまま、差し入れたものを抜き取ります。 | |
4)シャッターを完全に押すと、ピントばっちりで撮影できます。 |
シャッターを半分だけ押していると、そのときにフォーカスフレームの中にあるものに、ピントが合い、デジカメの向きを変えたりしても、その距離にピントが合ったままの状態を保ち続けるのです。
焦点が合う距離(デジカメからの距離)を固定する仕組み、これが「フォーカスロック」という機能なんです。
商品を撮影しようとするとき、この機能を知っておくことで、ピンボケ画像になってしまうことを、極端に少なくできます。
これも大事な機能なので、ぜひマスターしておきましょう。
さて、デジカメの基本操作についてはここまでです。
「え? これだけ?」
と思う方もいるかもしれませんが、これだけで十分です。
もちろん、もっともっといろんな機能があるんですが、それらは、次のステップへ上る際に必要なことと、しばらく棚上げしておいても、全く問題ありません。
「ズーム操作」「露出補正」「ホワイトバランス」「フォーカスロック」
この4つさえマスターしておけば、十分に効果的な商品画像が撮影できますので、安心して下さい。
なんと言っても、目的は、「カメラマンになること」ではなく、「商品を売ること」なのですから、必要以上に、カメラの操作技術を覚えることはない、と割り切ってしまって大丈夫です。
さあ、いよいよ次回からは、実際に商品を特定しての撮影実践になります。
お楽しみに。
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インターネットで売りたいひとのための、商品画像の撮り方講座
【カメラマンになるな!演出家になれ!】
第9回「デジカメの基本操作 フォーカスロック ピンボケ画像よさようなら」−おしまい−