Eメールマーケティングは、
”適切なEメールを、適切なタイミングで、
適切な人に、適切な頻度で送信すること”が重要である。
このため、ニュースレター/メールマガジンのオプトインをする際には、
Eメールアドレスの取得のみならず、好みや関心など
購読者のプロファイルを的確に把握しておいたほうがより効果的であり、
”Email PreferenceCenter”としてそれを実行しているブランドは多い。
が、平均的な購読者は1日に100通ものEメールを受信していると言われており、
どうしてもブランドに対する関心が低下する可能性は否めず、
購読停止を考える人がいるのも事実である。
実は、そのオプトアウトの行為を新たなチャンスとして、
Preference Centerを利用するマーケティング担当者が増えてきている。
Preference Centerは通常オプトインの際に用いられるが、
オプトアウトのリクエストが来た際も、購読停止のボタンだけ用意するのではなく、Preference Centerへのリンクにより購読者に対し
メーリングリストから完全に削除すること以外の検討を促すことができる。
これにより、オプトアウト率低下の効果に加えて、
開封値やクリックスルー値が低下傾向にある購読者に対し、
Preference Centerで関心等に関するアップデートを促し、
次回以降購読者の希望により沿ったEメールの配信が可能となる。
Preference Centerでは、Eメール受信のタイミングや
コンテンツに関する希望選択肢を用意しておくことが多い。
例えば、Eメールを受信する頻度や希望時間帯の選択、
特別オファーや商品アップデート時のみ受信希望、などがある。
双方を組み合わせたハイブリッド型も考えられる。
ただし、より効果性を求めるあまり、Preference Centerの項目を細分化して
あまりにも多くの質問を購読者にすると、
オプトアウトを選択してしまうという逆効果の可能性もあるので、
質問は明確かつ簡易にする必要がある。
音楽ストリーミングサービスとして若い世代に圧倒的な人気を誇るSpotifyは、
このPreference Centerを利用することにより、
オプトアウトの防止と新たなエンゲージメント効果がでているという。
Spotifyでは、登録時やオプトアウト希望時に
PreferenceCenterが表示されるばかりでなく、
ユーザーアカウント内にあるNotification settingsを通じて
いつでもアップデートが可能となっている。
また、コンサート通知によるクロスセル効果、
フォローしているプレイリストのアップデート通知によるソーシャル効果なども
期待できるPreference Centerとなっている。
(Spotifyのアカウントページより)