1年も早いもので、もう12月。
先月から今月にかけての2ヶ月間は、サンクスギビング(11月22日)、
ブラックフライデー (11月23日)、サイバーマンデー (11月26日)、
クリスマス (12月25日)と小売業にとって例年もっとも忙しい時期となる。
今年は例年に比べて、デパートやブランドからのEメールが特に多く感じられた。
1日に4~5件のEメールを送付してきたところもある。
Adobeの予測によると、2018年ホリデーシーズンのEコマースの売上高は、
昨年同時期より14.8パーセント増加し、1,241億ドルに達する見込みとなっている。
2016-2017年の同時期における対前年度比は14.7パーセントで、
わずかながらの増加となっている。
まだ、各調査機関から売上に関する最新のデータは出揃っていないが、
いち早く発表したClickZによると、
もっともEコマースでの売上が高いと言われるサイバーマンデーは、
対前年比19.3パーセント増の79億ドルに達したようである。
この日は、対前年比も最も高い日となっている。
最近、Eコマースと物理店舗のマルチチャネルを抱える小売が多いが、
Eコマースのみの小売と比較して、
マルチチャネルを展開する小売のオンライン売上は有利と考えられている。
Adobeのデータによると、事前に店舗で品定めをして、
後日オンラインで購入する消費者も全体の半数近くおり、
Eコマースのみの小売よりもオンラインコンバージョン率が平均28パーセント高い。
さらに、今年の予測の特徴として、モバイル売上の対前年比の高さがある。
Adobeによると、モバイル売上は対前年比 11.6パーセント増で、
スマートフォンはウェブ訪問の48.3パーセント、売上の27.2パーセントを占め、
タブレットはウェブ訪問の8.8パーセント、売上の9.6パーセントを占める。
画面サイズの大型化、モバイルデバイスでのページ最適化やアプリの改善、
チェックアウトの合理化などにより、利便性が大幅に向上したことが要因と考えられる。