前回のFacebookに次ぎ、2回連続でソーシャルメディアの話で恐縮だが、
今回はLinkedInに関する話題のご紹介。
アメリカでの普及度に比べて、日本では今まであまりメジャーにならなかったものとして
LinkedInとPayPalが真っ先に思い浮かぶが、
最近はLinkedInの利用度は高まってきているように見える。
世界でのLinkedInユーザー総計は5億人を超えており、
その半数以上が月間アクティブユーザーで、さらに全体の40パーセントが日々利用している。
もともと、ビジネスピープルのソーシャルネットワークとしてスタートしたLinkedInだが、
ユーザーの詳細な職務経歴に注目が集まり、現在では人材採用面での活用も深まっている。
ビジネスはLinkedIn、プライベートはFacebookという住み分けができており、
アメリカ、インド、ブラジル、イギリス、カナダがLinkedInユーザーの多い国Top 5となっている。
そのLinkedInが、さらなるユーザーサポートとして、2つの新機能の提供を開始した。
1つ目は、LinkedInアプリ内でのQRコードのサポート。
LinkedInアプリのホームタブ内検索バーにあるQRコードアイコンをタップすると、
QRスキャナと独自のコードが表示され、QRコードをスキャンすると、
そのユーザーのプロファイルに移動する。
今までは、名前で検索していたが、QRコードのサポートにより、
会ったその場でLinkedIn上でのネットワーク形成などが可能となる。
初対面では名刺がわりにQRコードの交換ということも想定できる。
第2の新機能は、翻訳ボタン。
LinkedInフィード内の投稿、ユーザープロフィール内の最近の活動セクション、
投稿詳細ページに組み込まれたこの翻訳ボタンは、Bing、Skype、MS Office、
およびTwitterの翻訳を提供するMicrosoft Text Analytics APIによって実行され、
60以上の言語で利用可能となっている。
Microsoftは2016年にLinkedInを買収して以来、
同社の他の製品にLinkedInの組み込みを始めている。
例えば、Office365加入者向けに、LinkedInの詳細をOutlook.comに組み込みための
LinkedIn対応履歴書アシスタントをリリースしたり、
物理的な名刺のスナップショットを通じて、その人のLinkedInプロファイルを
見つけることを可能にするAI対応カメラアプリPixなどがある。
QRコードはiOSとAndroidのアプリで、翻訳機能はLinkedInのデスクトップおよび
モバイルウェブ版で利用可能となっている。
ビジネスに関するニュースやディスカッションもかなり豊富にあり、
まだLinkedInをお使いでなければ、これを機会にぜひ始めてみてはいかがでしょうか。