こんにちは。トンゼミのトントンです。
「ビッグイシュー」という雑誌があります。
内容は、世界のストリートペーパー・ネットワークを生かした国際記事や、
旬の映画や音楽、アートなどのエンターテイメントなど
人間が生きていくのに本当に必要なこと、
知っていればいつか役に立つようなテーマなどで編集された硬軟と
楽しさをあわせもつ市民の為の販売価格350円の雑誌です。
書籍店で見たことないとお思いの方がいらっしゃるかと思いますが、
実は、この雑誌は書籍店では販売されてはいません。
どこで販売されているかというと予め決められた街頭で手売りで販売されているんです。
販売しているのは路上で生活しているか、
あるいは安定した自分の住まいを持たない、
いわゆるホームレスと言われる方々で、
その販売者であるホームレスの方々が路上で手売りをしているのです。
ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれましたもので、
2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの方々の独占販売事業とすることで、
ホームレスの方々に仕事を提供し自立を支援するビジネスモデル事業なのです。
その仕組みは、最初の10冊を無料で提供し、
その売り上げ3,500円を元手に次回から1冊170円で本を仕入れて
販売していくことにより
1冊販売するごとに180円の利益を得ることができるようになっているものです。
つまりビッグイシューは市民が市民自身で仕事、働く場をつくる試みで、
重要なことはホームレスの方々へのチャリティではなく、
仕事を提供し自立を応援する事業だということです。
途上国支援でボランティアとして「ミネラルウオーター」を与えることが
見受けられますが、
もちろん悪いことと絶対的に否定することではありません。
ですが本質は「ミネラルウオーターの作り方」つまり浄水の方法を
教えることであるがごとく、
一過性のモノの提供という形ではなく解決する方法を教えることに意味があったりします。
ビッグイシューは、まさに自立をする方法を提供しているということになるわけです。
今、長年やってきたウエブショップが売り上げの棚に入り、
業績が振るわなかったり、売上が減ってきたという話をよく聞きます。
この現象は、競合他社が増え、
同じチャネルの顧客を奪い合った結果の必然の結果と言わざるを得ません。
たとえば免許事業ではない食品販売などの場合、
それが仕入れ商材だった場合、完全にBtoCのチャネルのみとなってしまい、
ある一定規模の売り上げ迄達成するとその後、
かなりの工夫をしていかないことには売上をさらに上げていくことは難しかったりもします。
一方、それが自社商材であればBtoCのチャネルに加へ
BtoBとした飲食店などへの販売などが視野に入ってきます。
あとは卸先の件数を増やしていき、
さらに売り上げを伸ばしていくということになっていきますが、
さらなるチャンネルとして販売先を考えたときに
ビッグイシューのようなビジネスモデルを
考えてみてはいかがでしょうか?
自社の商材を熱烈なファンに商品を卸し、
販売の方法を教えることによりファンが絶大なコミュ力によって
地域で個別に販売を起こし収益を得ることになります。
新しい販売チャネルとして考えてみてはいかがでしょう?