こんにちは。トンゼミのトントンです。
ネットショップ黎明期といえる1999年周辺、徐々に力をつけていった先行ショップが、
実店舗を閉鎖し販売の窓口をネットに一本化していった時代がこの時代です。
一方、先行者の成功を見て、その新興ネットショップ企業に対抗するため、
インターネットと現実の店舗や流通機構を組わせる手法を使う
マルチチャネル企業が出現するようになってきました。
もともと、アメリカのネット業界では既存大手の工場や流通倉庫のことを
「ブリック(煉瓦)&モルタル(漆喰)」と表現していたことから、
これをクリック=ネットショップ、モルタル=実店舗として
クリック&モルタルと表現してきたのがこの時代です。
この時代にクリック&モルタルというマーケット手法に多くの費用を投資し、
活況を呈した企業は、多くはありませんでした。
それは、現在のようにスマホデバイスがまだ普及していなかったこと、
消費者側のネット依存度がまだまだ低かったことや
wifiや地方都市のインフラ整備がまだまだ整っていなかったことにも
起因していると考えます。
時代は流れ、それ以来爆発的な広がりを見せてきた
マーケティング手法として「オムニチャネル」
という概念がネットショップと実店舗販売の垣根を取り除く手法として
2011年にアメリカで注目されはじめてきました。
やがて日本にもその流れを汲む企業が出現しだし、
あらゆるメディアで顧客との接点(チャネル)を作り、
購入の経路を意識させない販売戦略をとることを念頭に
ネットショップが商品を直接試着することができるなどの
「ショールーミング」という進出を果たしてきているのはここ数年の現象となります。
オムニチャネルが重要視される背景として、
スマートフォンやSNSの普及が第一に挙げられます。
店舗の中に居るにもかかわらず、店舗で商品を購入せず、
ネットで商品を購入するような現象に端を発し実店舗で確認した商品を
その場では買わずにネットショップで買うアシストするために
ショールーミングという手法が必要になってきたからでもあります。
ネットショップ黎明期から現代までネットを取り巻く環境は、
消費者、デバイス、インフラなどの外部要因により大きく変化をしていき
ネットショップで収益を上げていくためには、
時代の流れを読みつつ、ネット以外の環境整備などに大きく力を
入れていかなければならなくなっているのが大きな特徴です。
ネットにおいても多くの競合他社が進出してきている現代において
昔からのやり方で、いつまでも収益をあげ続けるということは
不可能な時代に突入していることをしっかりと認識をする必要があります。
昨今には「インスタ映え」という言葉がよく使われています。
「インスタグラム」に投稿して見栄えするという意味で、
若い女性がインスタ映えする写真を求めて奔走する姿に各企業が行っていることは
「インスタ映え対応」
東京、代官山のMR.FRIENDLY Cafeのように
キャラクターが外壁に描かれた外装
韓国のおしゃれスポットのカルスキルのカフェ「SONA}のようなスノーボールは飴を割ってイチゴソースをかけて楽しむ見た目も味も上品なスイーツ。
ネットを通じて拡散されるために実店舗の出店や
メニュー開発をするような時代に突入してきています。
地方都市でも福岡県の美容健康商品の通信販売を展開する株式会社愛しとーとでは、
佐賀県唐津市に一昨年の7月にコラーゲン料理の食べ放題バイキングの店舗を展開し
若いママ世代の顧客が多くの確率でインスタやフェイスブックなどにハッシュタグをつけて投稿され、
実店舗の口コミはもちろん、会社や商品の拡散にかなり貢献していると思われる。
ネットショップの増収増益のためには、
専業ネットショップの殻を割り、実店舗や外部イベントと連動させていくことが肝要な時代になってきたことは
スマホデバイスの普及が進む現代ではマストな選択になってきたと言えます。