●その1
主役である商品を魅力的に見せるための、一番手っ取り早い方法が、舞台となる「背景」をきちんと整えることです。
バッグを例にしてみましょう。
写真1 | 写真2 |
まずは、ありがちなパターン、ふたつです。
写真1は、とにかく撮っただけ。(^^;)
これでは、魅力も何もないですね。ただ単に、その商品が存在していることを示しているだけです。
そこで、後ろの余計なものなどが写らないようにしたのが、写真2。
ある程度の大きさのある白い布などを背景として使うパターンです。この場合、意外と気になるのが、「シワ」です。
商品画像を見るお客様は、商品だけでなく、背景も同時に見ています(見えています)。背景を特に意識して見るわけではないのですが、シワなどがあると、それだけで、商品の印象にも影響してしまうのです。
だからと言って、画像加工ソフトなどで、商品だけを上手に切り抜くのは面倒くさい。ではどうしたら良いのか。
写真3を見て下さい。
写真3 | |
※撮影用の、グラデーションの着いた背景紙 【プリントバックペーパー】というものを使ってみました。 ※左の画像をクリックすると大きなサイズ(640×480)でご覧いただけます。 |
背景以外の条件は、写真1、2と全く同じです。(照明は天井の蛍光灯だけ。デジカメは2万5千円くらいのものです。)
つまり、背景を変えただけなんです!
それだけで、この違い! たったそれだけですよ。
背景って、それほどに影響力があるんです!
写真4 | 写真5 |
写真6 | |
グリーンにすればさわやかな春のイメージ、ブラウンなら落ち着いた秋のイメージ、思い切って黒にすると、高級感が増します。
背景の色を変えるだけで、商品のイメージを変えて見せることだってできるんです。こんなふうに商品撮影を考えてみるのって、なんか、楽しそうじゃないですか?
●その2
次は、ちょっと違った視点から、舞台となる背景を考えてみます。
これがもし、商品を写すことだけを考えた、こんな画像だったとしたなら。
どちらも、天井の蛍光灯だけで撮影したもの、そして最初の煎餅の画像の背景は、ただのラッピングペーパーです。(^^)
ラッピングペーパーに限らず、壁紙や、テーブルクロスなど、商品のイメージを伝えるために利用できる背景は、結構身近にあるんですよ。
ただ、セッティングのときに、シワや折り目ができないように、十分気をつけましょう。
≫3に続く