先日、九州の有名店長から「コラムの続きを楽しみにしてます!」と言われて、
ちょっとドキドキしているJECCICAの川連一豊です。
前回は、「15名の会社が一番危ない。」というタイトルでコラムを書いたのですが、
けっこう反響があり、
「うち14名ですけど大丈夫ですか?」とか
「パートさん合わせると16名なんだけど・・・。」と質問がありました。
反響と言っても、有名店長合わせて3名なんですけどね・・・。笑
一般的なマネジメントの場合には、1人が管理できる人数は15名ぐらいと言われています。
コールセンターでSVと言われるスーパーバイザーはだいたい8名から10名ぐらいの管理が多いですね。
ホリエモンは30名まで1人で管理できると豪語されていますが、
やはり特別な方は特別なので、
無理に30名も管理すると爆発するだけですのでやめておいたほうがいいでしょう。
私は、マネジメント出来る人数は1人15名が限界だと思っています。
管理できる最大の人数が組織づくりにも影響してきます。
では、どのように管理していくのかいいでしょうか?物の本に
いろいろ書かれていますが、たった一つのポイントをまずは守ることです。
それは、ズバリ!
「個別ミーティング」です。
マネジメントで一番効果の高いのは、経験上この「個別ミーティング」です。
個別にミーティングを行うことで、部下の方々が仕事に対してどう思っているのか、
業務を今後どうしようと考えているかなどの話を聞くことが出来ます。
お昼のランチミーティングで個別ミーティングを実施したこともあったのですが、
腹が減ってガツガツ食べてしまうので、
ミーティングどころではなくなり、
さらに話が盛り上がり過ぎて女子会ランチミーティングになってしまうこともあります。
そうなるとせっかくの美味しいご飯がもったいないです。
せっかくなので食べるのか、話を聞くのかどちらかに集中すべきですね。
ですので、お薦めは、個室か誰にも聞かれそうもない部屋で、
1対1と言う空間を作ってじっくり話を聞くのが結果的におすすめです。
しかも、その質問事項はたった1個です。
「最近どう?」これだけです。
あとは、たくさんお話ししてくれます。
個別ミーティングがあると前持って言っておけば、
話したいことが満載になりますので、聞き役に徹すればいろんなお話をしてくれます。
アピールする方もいらっしゃいますし、不満爆発の方もいます。
うれしい声ややる気のある発言をしてくれる場合には、
何の問題もないのですが、不満爆発やクレーム気味のことを聞くと、
いくら聞き役に徹したとしても、だんだん嫌になってきます。
この対策としては、まずは時間制限を付けておくことです。
15分だよと言っておけば、15分間でまとめる必要がありますので、
部下の方も一生懸命まとめて話そうとします。
もし、時間を超えてしまった場合には、頃合見て「次の人が有るから」と区切れば大丈夫です。
そして、最後は「ガンバレ!」と言わずに
「頼むね。」とか「よろしく。」と一言付け加えましょう。
ガンバレというのは、いつもがんばっているのに、「これ以上さらにガンバるのか!」と
憤りを感じる方もいますので、
「期待している」と言う意味合いで背中を押してあげるのがいいでしょう。
実際に、15分の個別ミーティングを実施すると、実は15分では終わりません。
だいたい平均でひとり45分ぐらいになってしまいます。
準備も含めると約1時間1人に充てるわけです。
上司の中にはたくさんの仕事を持って業務をしている方も多いので、
1人に対して個別ミーティングとは言え、1時間を充てるのはとても厳しいです。
しかしながら、この1時間はとても貴重です。
部下の方と電車やクルマで移動しながら話をするよりも、
個室で個別にじっくり仕事の話をするというのは、
お互いの共有事項が確実に生まれます。
遠かった距離が1歩お互いに近づいたことになります。
一人あたり1時間使うと、15時間。
22日稼働で考えると毎日個別ミーティングをひとりずつこなしても
ほぼ毎日個別ミーティングを実施することになります。
となると、最大の部下の数は22人までとなります。
大事な部下の話を1ヶ月に1回、1時間を作って話を聞く。
この1時間も取れないようであれば、マネジメントなんて無理でしょう。
グループに分けて話をしていく方法もあるでしょう。
しかし、それは「綱引き理論」が登場して、
グループで話ができない人をカバーできません。
やはり個別で話を聞くということはとても大事なことなのです。
これは、「部下の承認欲求」を個別に受けることになります。
特に営業関係ではなく、管理部門の方々になると、誰からもほめられない、
やって当たり前の部署であり、
そういう部署であれば有るほど、誰からも認められない状況にあるためです。
だからこそ、個別ミーティングを実施し「じっくり話を聞く」することが重要になってきます。
大切なのは、食べながら話を聞くではなく、「全身で話を聞く」ことが大事です。
えっ、誰ですか?
フレンチコースでシャンパン飲みながら、スタッフの話を聞こうと思っている方は?笑