いきなりですが・・・
15名近辺の会社が一番つぶれやすいです。これはいろんなベンチャー経営者に会って思うことです。
なので、会社の社員が15名近辺だとこの話をすることにしています。
うるさい親父だなと目線がきつくなる方も多いです。笑
あっと、JECCICAの川連一豊です。
英語の先生が突然アメリカに帰ってしまいました。
これで5人目です。ちょっとショックなのでしばらく英語はお休みします。
今回から、チームから組織に移り変わる話です。
90年代のネットショップは、「1人で行うこと」みたいに思われていて、
当時の仲間もほとんどが1人で商品企画・仕入れから撮影、ページ作成、
メルマガ配信、受注、配送、決済確認まで行っていました。
たまにチームでやっている方々を見ると非常に羨ましく見ていました。
いかに、やらないことを決めたとしてもネットショップで行うことは非常に多くあります。
やはり抜け漏れやガバナンスを考えるとチームで戦うのがオススメです。
野球やサッカーのチームで考えるとわかりやすいと思います。
野球だと監督がいて、キャプテンがいて、あとはピッチャーだったり、
サードだったりしてそれぞれ役割があります。
ネットショップもたくさんの業務が有りますので、
受注やページ作成といった役割を決められるといいですね。
それでも1人でマルチにこなす必要はあります。
売上の少ない時には、本社の方に経理を任せたり、
配送だけは外注化したりということも考えられます。
ネットショップは、もうひとりで出来るレベルでは無くなっています。
社内のスタッフや社外の協力パートナー、協力会社にも依頼して、
社内外でチームを作ることがとても大事です。
社内外でチームを作る時、いいな〜と思ってスタートしたら
なんか意外にスムーズじゃないなとか、思っていたのと違うなと感じることもあります。
なあなあで始めるとけっこう痛い目に合うことも多いです。
そこでチームでネットショップを行う時に、簡単にできるオススメは次の3つです。
1.始める前に、いかに厳しく楽しいかを文書に書いて渡します。
その文章について話をしたり、コメントをもらいます。
できればそれを誓約書にしてサインをもらいます。
2.なぜ、ネットショップをやるのかを話しします。
できれば文書でも渡して、社内にも張り出します。
3.お客様の良い声(レビュー)だけを全員と共有します。(評点が4以上)
1については、既存のスタッフにもやってもらいましょう。
ちょっとした踏み絵になります。
サインされた誓約書に店長やリーダーのサインを入れて、
原紙は保管してコピーを渡しましょう。
20歳以下の場合には実家へ送るのも手です。
そこまでやるのとか言われますが・・・。笑
2については、経営者や店長にもこのなぜやるかがわからず
やっていることが多いので、もう1度考えてみることをオススメします。
この話をすると、いきなり「自分探しの旅に出ます。」とか、
「陶芸やりたくなった。」とか言って一人旅に出る店長とかスタッフがいますが、
それはもう放っておきましょう!笑 これ実話ですが・・・。
3について、よくある話しは、お客様の悪い声だけを朝礼とかで発表する例ですね。
言いたくなる気持ちはすごく分かるのですが、朝礼でそれをやると
モチベーションはかなり下がります。
良い声だけを全員と共有して、悪い声は事務的に処理します。
1,2,3も社内だけではなく、社外のパートナーにもしっかり共有します。
仕組みとして作っておけば、簡単です。
例えば、会社の玄関や面談するテーブルに張り出したり、会社から出す郵便物に同封するだけでも違います。
そして、ネットショップをチームでこなせるようになって、
必ず行き詰まるのが社内外のスタッフが15名になる頃です。
野球は9名、サッカーは11名ですね。
これだけの人数でもいろんな出来事があって、まとめていくにはかなり大変なのですが、
最近の状況を見るとすでにチームではなく、組織で事業を推進していく必要が出てきています。
それは売上だけではなく、最近良く言われるオムニチャネル化や越境ECなどの
避けられない状況がそうさせています。
ネットから店舗への送客や店舗からネットへの送客、
英語や中国語の対応、海外決済や海外への配送、
それに関係して新しい企業との取引や商品調達などなど
ネットショップを取り巻く環境がどんどん変わってきています。
店舗が無いとか、越境ECをやらない場合だけでなく、
ある程度売上が上がれば、社内外の他部署という他のチームとの関係が出てきます。
他のチームというと外部のデザイナーとか倉庫会社とかを思い出す人も多いのですが、
実際には宅配便や銀行、税理士だって他部署のメンバーです。
ただ外部の会社は自社の利益を考えた上で、それなりに理解をしてくれます。
課題は、社内の他部署です。
同じ事業をやるので、チーム内のミッションを関係部署に共有すればいいのかと思えば、
チームと組織は違います。
ここに悩む方も多いですね。
実は私も振り回されたことが何度も有ります。
組織の壁を一生懸命作る人、自分のチームを守るところに走る人、
正論を振りかざす人、派閥を作る人などがいて、
本当になんのためにやっているのか、わからなくなることもたくさんあります。
このような場合には、事業のスピードが明らかに遅くなります。
そして、時期を逸した時には担当部署のチームの責任にされます。
怖いですね。社内政治には振り回されたくないです。
賛否両論、いろんな議論はあると思いますが、必要なのは
・壁を作らない、ハシゴをはずさない、社内政治を行わせない。
・正論で語るだけでなく、三現主義(現地・現場・現物)
・強力なリーダーの元、トップラインを作る。
この3つですね。
ドキッとした方も多いかもしれません。笑
正論かざして、派閥作って、ハシゴはずす人、いますね・・・。笑
チームが大きくなると、組織化する必要が有ります。
チームにはチームのノウハウが有り、組織には組織のノウハウが必要です。
長くなったので、今回はここまでにしますね。
続きは次回で。
では、今日の一句
正論は 現場を見てから 言ってくれ!
(ネットを見てからでは無いよ。)
ありがとうございました!
JECCICA 川連一豊