お盆はいかがでしたか?
暑すぎて冷えたビールを頭から掛けてしまったJECCICAの川連一豊です。
ネットショップを一人で仕事を回す・・・と言う時代から、
今はネットショップをチームで回す時代になりました。
もちろん、今でも一人でキリモミしているスーパーマンも多いのですが・・・。
今回は、ネットショップをチームで仕事を回す、ネットショップの管理者、
マネジメントをする人向けのお話です。
ネットショップって、最近良く勘違いする人が多いのですが、
明確に「小売流通業」であり、「接客業」と言って良いのです。
チームで業務をこなしているとどうもこの辺りがなおざりになってしまうことが多いですね。
Eコマースを知らずに入社した、ECでものを買ったこともないけど
Webデザイナーやっているなんて言う人もいます。
ありえませんよね?
Eコマース知らずに、ネットショップの仕事をするなんてビックリです。
でも、そういう方、今は多くなっているのです。
私は経理だからEC知らなくて良いとか、エンジニアだから
ソースを1行でも書けば良いと言うように勘違いしている人は多いのです。
だからと言って、現状Eコマースを知っている人だけでチームを作るとか、
ECをバリバリにやっている人だけを採用するという訳にはいきません。
今後、Eコマースは2014年EC流通額13兆円から2018年には18兆円と急成長していきますので、
ますます人材不足になります。
ある物流会社によると、現在の宅配ドライバーは11万人だが、
2020年には20万人のドライバーが必要になると話をしていました。
同様にネットショップの人材も必要になるでしょう。
Webデザイナーもエンジニアも受注スタッフも確保しなければなりません。
もちろん、ある程度仕組み化、システム化するので成長する比率と
同様に必要になるとは言えませんが、
ドライバーほどでは無いにしても人材不足は顕著になっていきます。
このため、ある程度Eコマースを知っている人材を大企業は狙いますし、
中小零細のネットショップにとっては、Eコマースを知らない人材を育てる必要が出てくる訳です。
Eコマースを教えるというのは、非常に大変です。
何しろ商品知識から仕組み、システム、決済、物流まで様々なことを
教えていかなければならない訳ですから、管理者にしてみたらECの運営をしながら、
採用も教育もすべてを行う必要が出てきます。
そこで、まずはご紹介したいのが6つの報酬です。
マーケティングの神田昌典氏の先生にあたる前田出氏は、報酬には6つあると定義しています。
1.お金
2.ポジション
3.やりがい
4.スキルアップ
5.仲間
6.人間性
私は、この6つの報酬を組み合わせることで、ネットショップの
人材育成とネットショップの事業拡大ができると考えています。
今回は簡単にご紹介いたします。
お金については、皆さん同様ですが標準的な給料は必要です。
ただし、高給である必要はありません。
経験上、お金で来る人はお金で去っていきます。
ポジションは、組織上のポジションのことで、よくある名前は課長とか班長とかですね。
ネットショップに班長は合いませんけどね・・・。
センスの良いネーミングを考えてみてください。
やりがいは、ネットショップの一番良い所だと思います。
コツコツの積み重ねがネットショップの売上につながっていきますので、
爆発的な売上が出た時やお客様のうれしい声が集まった時には、すごくやりがいを感じます。
ここはネットショップならではです。
4つ目は、スキルアップです。
ネットショップに入ってくる方は勉強したいとか、
Eコマース全体のノウハウを持ちたいという方が多くいます。
実際にネットショップを運営すると様々な知識が必要であり、
それは人生においても非常に役立つことばかりです。
スキルアップがしやすい環境づくりは必要になります。
5つ目の仲間についてです。
仲間という報酬は、仕事での達成を一緒に喜べる体制を作ることが大切ということです。
バーベキューへ行ったり、どこかへ飲みに行くことが仲間の報酬ではありません。
苦しかったけど何とか目標をクリアした!とかクレームのお客様に対して
何とかリカバリーできた!と言った共通の目標をクリアした時の「仲間」と言うのは心に残るものです。
そして、最後。人間性についてです。
これもよく勘違いする方が多いのですが、人ですから大きなミスもあれば、
得手不得手も有ります。
そんな時に罵声を浴びせても何にもなりません。
人間性を大事にしてあげて、叱る時には1対1で1分以内。
褒める時には大勢の人がいるところで思いっきり褒めてあげてください。
そもそも業務が合っていないかもしれませんね。
現在はそのためのツールも有りますが、私の場合、
そんな時には個人面談が有効と考えています。
ぜひ話を聞いてあげてください。
私は一人に対して1時間でも2時間でも付き合ったことが有ります。
ネットショップを運営していくのは、確かに大変です。
こんなに大変な仕事なのに何で皆さんネットショップを続けるのでしょうか?
それは小さなお店でありながら、すべてが経営であり、歯車ではなく
ネットショップを運営している!という実感があるからです。
そして、うれしいお客様の声が集まってくるのも非常に特徴的です。
次回も、ネットショップで働く心構え、ネットショップのプロを目指すについてお話します。
まだまだ、残暑厳しい折ですが、くれぐれもビールの飲み過ぎ、かけ過ぎにはご注意ください。

2015年8月17日 ネットショップに必要な6つの報酬って?
2015年08月17日