ウェアラブルデバイスは、ヘッドセット、スマートウォッチ、フィットネストラッカーなどその形態から見ると多岐にわたるが、
稼働アプリケーションで見ると、独自のアプリケーションのみ稼働する”基本的なウェアラブル”と、
第三者のアプリケーションも稼働する”スマートウェアラブル”に大別される。
Fitbitに代表されるような独自のアプリケーションのみ稼働するウェアラブルは、価格も100ドル前後のものが多く、
下記表にあるように2014年の出荷台数ではウェアラブル全体の80%以上を占め、2015年も対前年比76%増の成長が見込まれる。
一方、すでに280万台以上販売されたと言われるApple Watchに代表されるスマートウェアラブルは、2015年は基本的なウェアラブルに追いつく勢いで大きく成長し、ウェアラブルビジネスのさらなる急成長の原動力となっている。
IDCによると、2015年は7,210万台のウェアラブルが販売されるだろうと予測、2014年の2,640万台から2.7倍もの出荷台数となる。
今後5年間は平均年間成長率42.6%で、2019年には1億5,570万台のウェアラブルが販売されるだろうと予測している。
PowerReviewsによる2015年4月の調査によると、アメリカのスマートフォン所持者の30%が、今後12ヶ月以内にウェアラブルデバイスの購入を検討している。さらにこの購入希望者の80%以上が、ウェアラブルは店舗での買い物に役立つと考えているようである。
スマートフォンによるモバイル決済はアメリカでも利用者が増えているが、ウェアラブルで安心して簡易に決済ができるようになれば、決済時はスマートフォンよりもウェアラブルの利用者のほうが増えるかもしれない。
確かに、ウェアラブルは常に身につけているので落とす心配もなく、スマートフォンが大型化してきている現在において、ウェアラブル上での決済が充実すると私もぜひ利用したいと思う。