こんにちは「理念系映像集団」のアキラです。
前回の『理念』はいかがでしたか?
FBでも「いいね!」や沢山シェアして頂いたようで、皆さんの関心の高さが伺えました。
一般的には「理念」という「暗黙知をお金に換える」のは難しいかもしれませんが、
その「理念=暗黙知」を見える化できるのが「写真・映像」ですね。
「商品を自分で上手に撮影したい」
「企業サイトに載せるいろんな写真を上手に撮りたい」
そんな皆さんの為に、今回も皆さんと共に考えて参りたいと思います。
第二回目は「理念の見える化とは….」です。
このコラムを読んで頂いている皆さんは、趣味で写真の腕前を上げたいというよりは、
「集客・売上を上げたい。」と思われていますよね。
集客・売上に繋がる「写真」を撮りたいですよね。そんなコトが出来るのでしょうか。
できると思います。
それが「理念=暗黙知」の見える化なんだと思います。
暗黙知とは、「暗黙になっている情報」とでもいいましょうか。
例えばどこの会社にも「経営理念」なんてのがありますよね。
実際の商品には謳われていなかったりします。
が、その会社の存在理由がそこに謳われているはずで、その経営理念を元に会社が構成され、商品が開発され、社会貢献に繋がり、売れることで収益を得るわけですから、
「そこあるんですけれども、顕在化されていない」ので「暗黙知」。でも大切な事。
私たち理念系映像集団が仕事を受けるときは、常にそこまで「見たい」。
私たちが見えていないと「何を撮ったらよいか解らない」ということで、暗黙知の見える化をするには、まず暗黙になっている「素敵な情報」を見つけ出し、それを言い換えるコトをします。
みなさんの業界やまわりでもこんな会社ありませんか?
「自分たちの技術・商品・サービス」が「良い」ので必ず売れるはずだ。。。ところが余り芳しくない。
プロダクトアウト的な「自社の商品・サービスの良さ」を「お客様にとってのメリット」に言い換える必要が出てきますね。
提供する側の発想・表現ではなく、提供される「お客様の生活の現場」で「どんな出来事が起こるのか」という「ストーリー」みたいなモノを考えてみましょう。
例えば「お団子」
いくら綺麗に撮影しても「写真が綺麗に写っていること」が売上に繋がるのはなかなかないと思います。
勿論その「お団子の凄さ」が「綺麗な写真」で表現されていれば売上に繋がると思いますが、
その場合のお客様は「写真の高画質」を評価したのではなく
「高画質」で表現されていた「何か(暗黙知)」に反応されたのだと思います。
お客様は「写真自体」はどうでもよいのです。
「お団子」に用事があって検索なりなんなりして、皆さんの写真を見ることになるわけですから。
その「凄いお団子」を「自分(=お客様)の生活の現場に取り入れる」コトで
「どんな素敵な時間が得られるのか」という「物語(=暗黙知)」が写真で表現されていたら、貴方も買おうと思うのでは?
プロのカメラマンを使う場合でも「綺麗に撮って貰う」コトだけに執着したら、集客・売上には繋がりにくいと思います。
それよりも「撮影する商品・サービスがお客様にとってどういう利益をもたらすのか」をカメラマンに伝える。
できれば、カメラマンが「へ~そうなんだ!私も一つ購入を検討してみようかな」と魅了するぐらいの情報提供をしてみませんか。
撮影に関わる人たちが「これは売れる!」と思って撮影をする事も大事な事だと思いますよ。
よくセミナーで「背景のぼけた写真はどうやって撮るのですか?」と尋ねられます。
いくつか方法はあるのですが、皆さんが試せそうなモノから順にお知らせしましょう。
1,絞り(レンズの中に仕込まれた光が通る穴の大きさを調節するもの)を最大に開ける。
「絞りを開放にする」とかいいます。
穴の大きさを表す「f-(数字)」の数字を一番小さい方に調整します。
2,商品と背景を出来るだけ「離す」
離せば離すほど、背景にはピントがこなくなりますから「ぼけ」ます。
3.ズームレンズの場合は「望遠側」で撮る。
交換レンズをもっている場合は望遠レンズに付け換える。
「広角(ワイド)レンズ」より「望遠レンズ」の方が背景がぼけます。
4.明るいレンズ(=高価)を購入する。
高い買い物ですが背景は惚けてくれます。
1~3はお手持ちのカメラで今すぐ試せますね。三つともやれば惚けてくれますが残念ながら限界もあります。
その限界を超えるのが「4」の選択。モノで解決とは言いたくありませんが、事実であったりもします。
例えば「C社」さんの場合、フルフォーマットのデジカメ用の交換レンズで「標準レンズ」と呼ばれるレンズを見てみると、焦点距離が50mmの単焦点レンズが、なんと3種類も発売されています。
1. 50mm F1.8 12,000円
焦点距離の後のF1.8というのがこのレンズの絞りを開けきったときの穴の大きさです。
2. 50mm F1.4 55,500円
0.4数字が小さくなりました。その分光が通る穴が大きくなり惚けやすくなります。
3. 50mm F1.2 185,000円
0.2数字が小さくなり、価格が一桁上がりました。その代わり凄く背景がぼけます。
さていかがでしょう。185,000円でレンズ買ったら売上上がると思いますか?
それよりも先に「何が写っているか」が大事だと思いませんか。(メーカーさんご免なさい)
写真を撮る前に「どんなストーリーがお客様を魅了するか」を考えるのに「お金」は掛かりませんね(^_^)v