2022/02/09

資産運用として為替トレードを行う人は多いが、初心者が何も知らずに始めてもなかなか利益を出せない。為替トレードを始める前に知っておくべきことをまとめてみた。
為替はFXだけではない
資産運用として為替トレードを行う人が増えている。最も広く行われているのはFX(外国為替証拠金取引)で、これは一定の証拠金を口座に入金することで最大25倍のレバレッジをかけて米ドル/円などの為替取引ができる仕組み。すでに日本に多くあるFX業者に口座を持つことで取引ができる。
しかし為替トレードはFXだけに限ったものではない。CFD(差金決済取引)という金融商品は、原資産である他金融商品と連動して動くように設計されたもの。CFDの中には為替CFDもありFXの通貨ペアとほぼ同じ動きをするので、為替CFDでもFXと同様に為替トレードができる。
それ以外にも外貨建てMMFの取引など、為替トレードを行う方法はまだある。
投資とトレードの違い
資産運用を語るにあたりよく言われるのが、「投資」と「トレード」は違うということ。投資とは金融商品を購入し、長期間保有して企業価値と株価の上昇を期待するもの。投資は株に対して行われることが多く、為替、CFD、先物などではあまり行われない。
それに対してトレードとは、金融商品を短期間で売買をして差益を狙うもの。短期間と言っても人によって違い、数分や数時間で取引を終わらせる「デイトレード」もあれば、数日から数週間保有してから終わらせる方法もある。
高レバレッジは慎重に
FXやCFDで為替トレードを行うなら、レバレッジをかけた取引ができる。つまり10万円の証拠金を入金することで、10万円を超える金額の取引ができることになる。FXのレバレッジは金融庁の規制によって最大25倍と定められている。また海外業者でCFD取引をするならもっと高いレバレッジもかけられる。
しかし25倍でもかなり大きく、レートが少し自分の予想と反対に動いただけで大きな損失になる。慣れないうちはレバレッジを大きくかけずに、低レバレッジで取引をした方がいい。
たとえば100万円分(米ドルなら約1万ドル分)の取引をする場合、規制ギリギリの25倍レバレッジなら4万円の証拠金でもできる。しかし為替トレード初心者のうちはレバレッジを2~3倍に抑えるために、30~50万円の証拠金を用意して100万円分の取引をしよう。
最初にデモ口座を開設
為替トレードを始めるにあたって大切なことは、リアル口座を開設する前にまずデモ口座を開設してデモ取引をやってみること。
デモ口座を開設してトレードツールを使ってみることで、自分が使いやすいトレードツールのある業者を選ぶことができる。またデモ取引を数週間~数ヶ月行うことで、最初から本物のお金で取引をして大きな損失を出すことを避けられる。まずはデモ取引で為替トレードに慣れてからリアルの取引を始めよう。